恐るべし日本の文化・軽自動車ワンオフアーシング施工
初見ではありましたが、
「ま、楽勝だろう」と思ってのんびり構えてポイント探しに取り掛かったところ・・・
うぅぅぅぅぅぅぅむ。
上から見た感じ、どこにも余ってる空きボルト穴がありません。(。。;
とりあえず、外せるものを全部外してみました。
エアフィルターボックス・コンプレッサーへの吸気ホース・インタークーラー&ホースも緩めて…
しかし、見つかりません。
しようがないので、エンジンをかけられるようにして、カーランプに乗り上げて
下にもぐって再度探索。
むぉぉぉぉぉぉぉお。
あきまへん。
見つかりません。
ボディアースをとるメインフレームにもネジが切ってある穴は無く。。。
よく観察してみると、メインフレームに取り付けられているインナーフェンダーやらなんやらは
すべて、樹脂製のスナップピンで留められています。
全然ボルトというものを使ってないわけですわ。
エンジンもそう。
だいたいこのあたりで理解できてきました。
よーするに日本の軽自動車っちゅーものは、基本的に一つのプラットフォームに一つのエンジン形式しか載せない。と決めて開発しているのかと。
一つのエンジンを、何車種にも載せる必要が無いなら、
そのための空きボルト穴も必要はない。
ボディ側も同様。上屋は違っても基本は同じシャシ。
要らんもんは要らんから、無いものは無い。(ガクッ
それに、ボルトのサイズも普通車なら一番細いのがM6で、
10mmのソケットが主役なのですが、軽だと、M5もけっこう使われています。
プラスドライバー使用のビスで固定されているブツも案外あるし。
工具の種類が普段より沢山必要。
工具を持ち替える回数が増えるので、それだけ時間もかかる。
あぁぁぁぁぁぁぁ。
何やねん!
フランス人よりわけわからん!日本人!!!
どうやってアース最適化したらええのんじゃ??
もう、頭の中の構造を根本的に入れ替えなければなりません。
オリジナルのアースは、作業性優先で、ボディはエンジンルーム側面のパネルと
ATのハウジングの先っちょに付いている補機とに2本。
これは、アース環境は、正直言って良くないわけで。
いったい、プラグの接地電極まで
何回 液体パッキンやらガスケットを介して間接+間接アースになっていることやら。
きちんとやればかなりの体感があるのは明白。
子供だましみたいな、なんちゃってアーシングはしたくない。
なんとか、私のセオリーどおりに接続してやるんだぁぁぁ~~~。
ということで、バッテリーも降ろして、もう外せるものは全て外してバラバラにしてみました。
すると、なんと、コネクタホルダーを固定するためのステーをボルト止めしている
雌ネジを1ヶ所だけ発見。
クーラー配管と、ブレーキラインの下をくぐらせてなんとかバッテリーのところまで
ケーブルを導くことができそう。
と、ここまでで、なんと2時間半以上かかってました。
ふはぁぁぁ。気力が果てたのでランチ休憩。
萎えた気力をNSX喫茶のマスターが作ってくれたバターライスを食って復活させてっと。
で、まずは、先述の見つけたボディアースポイントにケーブル接続。
内緒の方法でシリンダヘッドへも直アースをひくことに成功。
スロットルにも沢山のセンサがついているので、スロットルボディに直アース。
これまた少しだけ秘密の方法。
O2センサアースも、純正でも細~~いのが遮熱板の上から間接アースされているのですが
ここも、エンジンハンガーを固定しているボルトを使い、挟み込みで直ボディアースをとる。
実際、ケーブルを接続していた時間は2.5時間程度でしたが
バラバラにしたものを元に戻すのにも時間がかかって、完全日没。^^;
でも、無事に完成させることができました。
オーナーさんは若い女性。
翌日のインプレを聞くと、
「よく走るようになったけど・・・。 アクセル踏むのが恐い。」とのことでした。(スゴッ!
「アクセル踏む量、今までの半分。」 「右足の理性を大切に。」と、
燃費が悪いこの手の車、燃費向上するようにお祈りの言葉を伝えておきました。^^;
もう何年も前ですが、自動車雑誌で、
欧州メーカーが、日本の軽自動車を分解して研究して
その、徹底的に無駄を削ぎ落とした合理主義に驚きおののいた。というような記事を読んだことがありましたが、、
まさしくそのとおりだと実感した一日でございました。
もう、軽自動車の作業は、かなり入念に下見をしてからでないと引き受けないようにしよう。
身体が、、、もたん。(滝汗
エンジンルームの隙間もC4ピカソが大広間に感じるほど。www
腕も擦り傷、切り傷だらけで痛い痛いですぅぅぅ。(ToT;
でも、どんな車種でも、困難を乗り越えて最適なポイントにつなぐ。
これが私に神が与えた使命なのかもしれません。(^^?
私もワークスにアーシングした時にヘッドに良いアースポイントが
無くて穴を自分で開けてポイントを作りましたからね~ (笑)
軽四の中でもスズキは特に車体関係の合理化が徹底している
らしく、他のメーカーに比べるとボディーが弱いとメカニックや
解体業をしている友人が言っていました。
車を解体していると、普段見えないところが見えて勉強になります
特にその車の構造が素人目にも解る事があります。
特にスズキは使っているボルトも他メーカーが10㎜を使うところを
ワンランク低い8㎜を使っているらしいです ?。
反対に大阪発動機はボディが丈夫で良いそうです(某トヨタ系 笑)
トミーさんのワークスよりも世代が新しいエンジンのようで
あの「いかにも」な場所がありませんでしたので
秘密の技で接続せざるを得ませんでしたよ。^^;
そうかぁ、軽へ軽でも、スズキはその中でも特殊なんですかぁ。
マジ、死ぬかと思いました。頭使いすぎて脳みそオーバーヒートして。(笑)
ところで、FBMは行かれる予定ですか?