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ルノー アルカナ E-TECH フルハイブリッド ワッキーアーシング施工

ルノー アルカナ E-TECH フルハイブリッド、ワッキーアーシング施工

アルカナのハイブリッド車には2種類ありますが、この車両はフルハイブリッドの方です。

【施工内容】
まずは、トランクに搭載されている12vバッテリーのアースの接続ポイントを確認します。

うーん、床裏パネルのブラケットに、ちょこっと付けてあるだけ・・・。
これでは、車両全体の様々な場所に搭載されている電装品が必要とする電圧(定格電圧)にギリギリくらい、かろうじて動いているレベル。
到底カタログ通りの性能は出ません。
電装品と一言で書きましたが、エンジンの点火プラグも電装品です。 とても大切な事なのです。

というわけで、モノコックボディのフレームにあたる部分に完璧なアースポイントを作ります。

今回は、リアシート固定ボルトを利用。
シートフレームの下のボルト穴の周りの塗装下地も剥がし、耐水ペーパーで鏡面仕上げ、カーボン刷り込み、導電グリス塗布とワッキーアーシングの基本の通電性確保と劣化防止対策を施します。
そしてそこへ銅板を使用してターミナルを製作し、挟み込み固定します。

それが完成したら、バッテリーマイナスターミナル部から、少々オーバースペックですが、22sqの平編線でボディアースを増設します。

これで、車両にある沢山の電装品が必要とする電圧を開発時に想定した高さに限りなく近づけることがでしました。


続きまして、エンジンルーム内(フロントセクション)のワッキーアーシング。
点火プラグの火花を本来の強さにする為、プラグのマイナス極がねじ込まれている「シリンダーヘッド」に直接アース線を増設します。
シリンダーヘッドがどの部分かわからない方は、誤って緩めてはならないボルトを緩めたりする可能性もありますので、DIYする場合はエンジンの構造から勉強してくださいね。

もう1ヶ所、電子制御スロットルへアースを増設。
アクセルペダルのセンサーやコンピューターの指示でエンジンの回転数を上下させているわけですが、昔の車のようにアクセルペダルとスロットルがワイヤーで繋がっているわけではないので、純正アースの状態だと電圧が低くてサーボモーターのレスポンスが悪い。
結果、アクセルを踏んだ時にタイムラグが生じる。
コンピューターの指示に対してもタイムラグが生じる。
それらを解消する目的で、ここにアース線を増設します。

この2か所のアース線は、エンジンルーム内のサイドメンバー(フレームとも言われる場所)に接続します。

前述したリアのバッテリーのアース線をフレーム部に落としたので、その効率を最大限活かすため、フロントもフレーム部からひきます。

文章で書くと簡単に思えるでしょうが、最適なアースポイントを探し出すのに約1時間。
施工作業は、かなりの部品類の脱着も必要であり、リアのメインのアースポイント作製には最適な素材を切り出したりボルト穴を最適な位置に開けたりしますので、全て完了するまで、フルにアイデアとこれまで20年以上の経験と知識をもってしても、6時間ほどかかりました。

さて、オーナー様の感想は?
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これまで5台のルノー車をワッキーアーシングしてきましたが、いずれもオーディオの音質が良くなる経験をしています。
今回6台目となるアルカナRSストロングハイブリッドも、背景が静かになり音量を上げてもうるさくならず1つ目の効果です

そして二つ目は、バッテリーチャージのときのエンジン音は、回転が上がりかなり気になる音量の時があるのが難点でしたが、
施工後は、遮音を強化したような、上品な音に変化してます。
これは予想以上の効果でした。

一番大きな不満がかなり解消され、愛着が増しました。
ワッキーアーシングに出会って20年になりますが、またうれしい結果となりました。
最新のメカでも、まだ改善の余地があることがわかったことも収穫です。
ありがとうございました。

ps チャージ時のエンジン始動タイミングも適切になっている印象です。

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これらの効果を得られた理由は?
私からオーナー様への返信のコピペ。

この度は作業させていただきありがとうございました。

インプレ、拝読しました。

素晴らしい!
ガレージで聞いたあのエンジン音は、とても上質だったので、その結果にも納得です。
良かったです。

オーディオも良かったですね。
純正オーディオも「機器」は高性能になった今の時代ですが、きちんとした電圧がやはり必要なのも証明できましたね。

あとは、電子制御サスペンションや4wsなどの操縦性能も最適なボディアースで「開発品質」になることも実証しております。

最新の車ほど、電気で動く機能が増えて体感できる効果の種類も増えてきましたね

それでは今後ともよろしくお願いいたします。
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ということで、何度も書いておりますが、ガソリン車もディーゼル車もハイブリッド車もEVも、動力は違えど制御系やサーボモーターをはじめとした「電装品」は、直流12vの電気回路で動いています。

そのベースとなる電圧の管理による影響は、現代の車になればなるほど効果の種類が増えてきます。

これで、静粛性やスムーズネスに関する部分、そして燃費の向上も得られるわけです。

(燃費に関しては、アクセルペダルを踏む量次第で大きく変化します。施工前より少ないペダルの踏む量で同等の走りを得られるので、そのように走れば燃費は向上します。しかし今までと同じだけ踏み込んで、今まで以上の加速で走行すれば燃費は変わりません。あしからず)

以上。

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by wakky-yowdow | 2024-03-09 19:11 | ・ワッキーアーシング | Trackback | Comments(0)