バッテリーターミナル部の接触面積
諸説ありますが、私の数十年に渡る経験からの一説を説明します。
「昔からある、無垢材のターミナル。」(写真1・4)
ご存知のとおり、バッテリーのターミナル棒は「テーパー状」です。
ターミナル金具側もテーパー状ですが、完璧に面接触になるほど精密にはできていません。
ターミナル金具の方が硬い素材で出来ていて固定ボルトをグリグリ締め込んでいくことで、鉛で出来ているターミナル棒を潰してめり込んでいって「線接触」の幅を広げていくという作戦のモノです。
後述する「ダブルリング式」と違い、締め込み過ぎを防止するストッパーはありませんので、プールプルーフではない物です。
その後、一般的になったのは「巻きつけ式」。(写真2)
2000の00年代によく見かけました。
鉛より柔らかいので、「クニュ」と面接種に近づきやすいですが、経年劣化で伸びてしまい、接触不良気味(電気抵抗増加)しやすいのが難点です。
そして今主流なのが「ダブルリング式」。(写真3・5)
無垢のタイプでも、結局は線接触の「幅」が広くなるだけなので、その「幅のある線接触」の「数」を倍にしようということで、径の小さい「上側のリング」と径の大きい「下側のリング」の二つのL断面リングで、ターミナル棒と接触させる。という理屈です。
無垢タイプと違い、リングの方が伸び縮みしてターミナル棒に密着します。
色々な「宗派?」がありますが、私は現在なら「ダブルリング式」が一番接触面積が広いと感じます。
また、密着度も高いので通電性も一番良いと思います。
・ここに使用するケミカル類については、また今度お話をします。
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